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FMしまだ 2019年2月28日 放送 「確定申告・為替」

 

確定申告シーズンまっしぐらですネ。確定申告って普通のサラリーマンの方にはあまり馴染みのないものですが、 中には申告を忘れて後で大きな問題になってしまうことがあります。今日は本題に入る前に、そのいくつかの事例についてお話致します。

 

まずは、メジャーなところから行きますと医療費控除ですね。一般的に、10万円以上医療費を使わないと控除されないというイメージが強いと思いますが、 所得の低い方に関しては、10万円に満たなくても控除されるケースがあります。『収入』ではなく『所得』の欄をご確認いただき、総所得が200万円以下の方は一度調べてみるといいと思います。

 

あとは昨年から話題になっているセルフメディケーション税制ですね。昨年も解説をしましたが、ドラッグストアとかで医薬品を購入した際、 対象商品には星印などのマークが付けられています。対象商品を12,000円以上購入すれば控除の対象になりますので、確認してみるのもいいと思います。

 

医療費控除とセルフメディケーション税制は、有利な方を選択できますので、とにかくレシートは必ず保管するようにしてください。

 

次にふるさと納税。ワンストップ特例制度って聞いたことありませんか?確定申告を行わなくても、ふるさと納税の寄付金控除を受けられる仕組みです。

 

「①もともとふるさと納税以外で確定申告をする必要がない人」や「②その年に寄付した自治体が5つ以内」という条件がありますが、一般的なサラリーマンにとっては、 この条件を満たしやすい便利な制度であると言えます。

 

ただね、普段は確定申告が不要な方が、今年だけ確定申告を行うってことありますよね。医療費控除とか、初年度の住宅取得控除とかが代表的な例ですが、 ふるさと納税を行っている方は注意が必要なんです。

 

ワンストップ特例制度は確定申告が不要な方を対象にした制度だと先程解説しましたよね。つまり、ワンストップ特例制度を選択していても、 確定申告を行うとこの制度が適用されなくなってしまいます。確定申告を行う事になりましたら、ふるさと納税分を申告書に記載しないと寄付金控除を 受けれなくなってしまいますので、必ず記載するようにしてくださいね。

 

あとは、住宅取得資金の贈与なんかもしっかり申告して下さいね。

通常、贈与と言うと110万円までが非課税ですよね。

 

直系尊属から住宅取得資金を贈与された場合、一定条件を満たせば別枠で非課税枠があります。

 

これも知っていればかなり良い制度だと思います。ハウスメーカーなんかではこの制度のことをよく伝えてくれますが、肝心の確定申告までは面倒を見てくれないんですよね。

平成30年度に住宅取得資金の贈与を受けた方、必ず確認して下さいね。

 

そしてこれから家を立てようとしている方、贈与の仕組みをしっかり理解して、親やおじいちゃん・おばあちゃんにおねだりしてみてはいかがですかね。

 

さて、ここから本題に入ります。今日は為替について少し説明しますね。

 

言葉を聞くだけで拒絶香反応を起こす方もいらっしゃいますが、少しだけお付き合いください。

 

そもそも為替とは何かですが、何もかもが今ほど発達していなかった江戸時代にまで歴史はさかのぼります。

 

遠方に商品を売り、直接現金で受け取ってしまうと、帰りの道中に紛失したり盗難に合うリスクってありますよね。そんな時に発達したのが為替手形なんです。 商品と交換で為替手形を受け取り、地元に戻った際に指定された両替商に持っていけば、その代金を受け取れる仕組みになっています。

 

為替手形が誕生したことにより、リスクはかなり軽減されたので、急速に発達しました。

 

それが現在では、インターネットが普及したことにより、振込や引落しがとても簡単に行えるようになったじゃないですか。 これも為替取引の一種で、内国為替と呼ばれています。

 

一方で、皆さんがよく耳にするのは外国為替じゃないですか?

 

国境を越えて、異なる通貨間で行われるものが外国為替取引です。商品の輸出入、外国への投資など、国際的な取引の多くは外国為替を利用して金銭の受払いが行われます。

 

取引に際しては、まず通貨で金銭の受払いをするかを決め、自国通貨でない場合には、通貨を交換しなければなりません。この「通貨の交換」を伴う点が、外国為替の最大の特徴といえます。

 

通貨を交換するため、「為替レート」って言葉を聞いたことありませんか?例えば、米ドルを日本円で購入したい場合、為替レートが1ドル100円であれば、100円で1米ドルを購入できることを示しています。

 

また、ニュース等で為替レートに続いて、「昨日に比べ1円の円安」といった説明が流れることがあります。円安とは、円の価値が下がることで、 昨日1米ドルを100円で買えていたとすると、今日は101円出さないと買えなくなったということを意味しています。逆に円高になれば、円の価値が上がり、 より少ない円で安くなったドルを購入できることになります。

 

外国為替の変動の理由は簡単で、その通貨の人気が高くなれば上昇して、低くなると下落すると行った単純なものです。

 

ここで少し話を変えますね。国債って知ってますよね?国の借金のことです。

 

アメリカの10年国債の利回りは2.67%あります。それに比べ、我が日本はマイナス0.036%と、同じ10年国債でも投資する比較対象になりませんよね。 1ドルいくらといった為替レートも大切ですが、この利回りっていうのも投資を行う際にはとても大切なことなんです。

 

為替について理解ができました。

利回りについても理解できました。

大切なのはここからなんですよね。

どうやってやるかなんです。

 

為替と投資って言葉を並べると、FXって言葉を連想する方がいますが、それは知識を身に着けた方が行ってください。

 

いつも投資の三原則のお話をしていますよね。

資産分散を行い、同じものをコツコツ買い続け、それを長期所有することです。

 

外国為替でも全く同じことが言えます。

 

私達は日頃からこの為替相場を確認して、お客様ごとに適正なアドバイスを行っております。

 

外貨なんて怖いから嫌!って方もたくさんおりますが、先程お話した利回りを見れば、嫌とばかり言っていられないですよね。

どんなものか、興味だけでも持たれてはいかがですかね。