FMしまだ 2020年03月26日 放送 [中高生の夢|調査結果]
中高生の将来の夢
今回は全国の中高生に対して、将来の夢や希望を調査した結果について報告していきます。
- 自身の将来のイメージ『10年後は明るい』
- 中学生・・・・・57.0%
- 高校生・・・・・45.1%
- いまの「大人」は楽しくなさそう
- 中学生・・・・・57.5%
- 高校生・・・・・68.5%
- いまの「大人」は疲れている
- 中学生・・・・・92.0%
- 高校生・・・・・93.6%
*ソニー生命保険(代表取締役社長 萩本友男)調べ 2019年8月6日公表
中学生と高校生ではだいぶ考え方が異なるようです。気になったのは、10年後の自分の未来を明るいと答えた中学生が57.0%、
高校生は45.1%にとどまったことです。また、いまの「大人」は楽しくなさそうと答えたのは中学生で57.5%、
高校生では68.5%にも上りました。高校生の回答は、自分の将来だけでなく、大人への見方もどこか斜に構えた感じがします。
何となく自分たちがそう見られているのって、いい気分じゃないですよね。
しかし、それにはある程度の理由があるのも事実です。後程説明しますね。
将来なりたい職業も、中学生と高校生で大きく異なっています。
- 男子中学生がなりたい職業
- 1位・・・・・・YouTuberなどの動画投稿者
- 2位・・・・・・プロeスポーツプレーヤー
- 3位・・・・・・ゲームクリエイター
- 女子中学生がなりたい職業
- 1位・・・・・・歌手・俳優・声優などの芸能人
- 2位・・・・・・絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)
- 3位・・・・・・医師
- 男子高校生がなりたい職業
- 1位・・・・・・ITエンジニア・プログラマー
- 2位・・・・・・社長などの会社経営者・起業家
- 3位・・・・・・YouTuberなどの動画投稿者
- 女子高校生がなりたい職業
- 1位・・・・・・公務員
- 2位・・・・・・看護師
- 3位・・・・・・歌手・俳優・声優などの芸能人
*ソニー生命保険(代表取締役社長 萩本友男)調べ 2019年8月6日公表
男子中学生の第1位「YouTuber」、第2位「プロeスポーツプレーヤー」、女子中学生の第1位「芸能人」、第2位「絵を描く職業」と、
夢いっぱいであり今の世の中を表しているようにも。
一方で、これが高校生になると、男子は「ITエンジニア」「会社経営者・起業家」、女子は「公務員」「看護師」と、
急に現実味を帯びてきます。
12歳から17歳までの6年間は、思春期や反抗期を経て、人間として最も大きく成長する時期です。回答全体の傾向を大雑把に言えば、
中学生は夢と希望に溢れ、高校生は現実や不安と向き合っている感じがします。はじめにご紹介した高校生のちょっと辛口な答えも、
彼らがいまの大人に失望しているのではなく、彼ら自身が子どもから大人へと成長している証として見ればよいのではないでしょうか。
中高生の夢|生活について
中高生の夢は大人から見れば首をかしげてしまうものが多く見受けられますが、仕事以外の夢、生活について聞いてみると、
私はとても純粋さを感じました。
こちらは中学生・高校生どちらにも共通しており、「好きなことを仕事にする」「素敵な相手と恋愛・結婚する」「あたたかい家庭を築く」
「安定した毎日を送る」だそうです。彼らの夢が叶い、幸せな大人になれるようにサポートしてあげるのが、親の義務かもしれませんね。
子供たちが今の大人に対してあまり良い印象を持たない理由の一つとして、お金の問題があります。『お金持ちになりたい!』という夢を掲げながらも、
ゴールの設定が全くできないのが現状です。
老後や年金問題もさておき、最近ではその日を暮らしていくことも精一杯な家庭に遭遇することも多々あります。その原因は様々です。
仕事、税金、物価上昇や最近毎日耳にするコロナウイルスなんかも大きな原因ですが、忘れてはいけないのが金利の問題です。
静岡県の皆さんは比較的お金持ち?
以前はお金を銀行に預ければ、金利で残高が増えていきました。それが、平成の時代に突入したと同時に金利は全くつかず、
貯金するだけでは全く意味のない暮らしに変化してしまいました。
いつの頃からか『増えないね~』『貯まらないね~』が口癖となり、そんな大人を見た子供は憧れを持つでしょうか。
昨年行われた、全国的な『生活意識調査』を見ても『ライフプランを作るのが得意』とか『貯金上手』
と答えた方は全体の3割強にとどまっています。その反面『自分は浪費家』だと答えた方も同じ割合を占めています。
この結果をどう思います?
この数値が高いか低いかは考え方次第ですが、目標設定を定めず、何となく暮らしている方が多い現在からしてみれば、
想定内の解答かもしれません。
- 自分は「貯蓄上手だ」と思う
- 1位・・・・・・福島県(39.0%)
- 2位・・・・・・北海道(36.0%)
- 3位・・・・・・奈良県(35.0%)
- 4位・・・・・・東京都(34.0%)
- 5位・・・・・・埼玉県(33.0%)
- 6位・・・・・・静岡県・鹿児島県(32.0%)
- 1ヶ月のおこづかい額 平均
- 1位・・・・・・東京都(35,500円)
- 2位・・・・・・静岡県(27,250円)
- 3位・・・・・・福島県(25,150円)
- 4位・・・・・・千葉県(25,100円)
- 5位・・・・・・高知県(23,900円)
- 6位・・・・・・愛知県(23,750円)
- 現在の貯蓄額 平均
- 1位・・・・・・東京都(650.9万円)
- 2位・・・・・・愛知県(530.2万円)
- 3位・・・・・・福岡県(511.9万円)
- 4位・・・・・・奈良県(486.5万円)
- ~
- ~
- 8位・・・・・・静岡県(453.0万円)
*ソニー生命保険(代表取締役社長 萩本友男)調べ 2019年8月6日公表
私たちが暮らす静岡県の解答を見みると、『貯蓄上手』と回答した方が32.0%で全国6位、 『現在の貯蓄額』は平均453万円で全国8位、『一か月のお小遣い』は平均で27,250円。この金額ですが、 東京に次いで全国第2位という結果には少し驚きました。全て平均の数字なのでもちろん個人差はありますが、 全国的に見て静岡県民は裕福だというのが個人的な感想です。
金利の時代から考える時代へ
シニア世代になりますと、楽しみとして半数の方が旅行と回答し、性別にみていきますと、男性はスポーツや車、
女性は読書や健康をはじめ自分の時間作りを大切にしたいとの回答がありました。ただ、これは全てお金が掛かる事ですよね。
今のシニア世代は高度成長の波に乗って、バブル時の金利が良い時代に、現役としてバリバリ働いてきました。豪快な方も多く、
私も学生時代にあこがれる方がいました。
モノが売れて金利が良い時代から、今は頭を使う時代にシフトしています。目の前の生活を楽しむのではなく、
将来の自分に投資をすることがとても重要だと感じております。もう年だからは言い訳だと思います。
気付いた時からでも決して遅くはありません。将来の明るい生活を共有してみませんか?