マネートーク

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FMしまだ 2019年09月26日 放送              [増税まで1週間(太陽光発電2019問題も)]


増税について


もうすぐ増税

最近の話題の中心的な存在が消費税ですよね。増税まで1週間を切り、 近隣の商店やメディアでも話題となっております。弊社も会計事務所という仕事柄、 お客様から多くの問い合わせが殺到しています。10%に慣れるまで、 少し時間がかかりそうな予感がしているのは正直なところです。
増税に対して、当然ながら政府も景気が悪化しないような対策を準備しています。 その一つとして、キャッシュレス決済に対するキャッシュバックは大きな柱ですよね。 キャッシュレス決済をすれば利用額の数パーセントがキャッシュバックされるのですから、 増税前よりも実質安く購入できる商品も発生できるのです。
これを、経済評論家などは一生懸命メディアを利用して解説しているのですが、 本当に大切なことはもう一つあります。キャッシュバックの期間は9か月間と定められていることです。 9ヶ月後の来年6月以降の具体的な対策はまだ明確になっていません。
私たちが心配するのはその先のことです。来年7月からはキャッシュバックがされず、 ほとんどの商品に10%が適用されてしまいます。このタイミングで消費の冷え込みが生じる可能性があります。 油断せず、世の中の動向をしっかり見つめましょう。



増税に伴う景気の冷え込みは?

少し前のお話になりますが、消費税率が5%から8%になったのは2014年4月。当時、 皆様は景気の冷え込みを感じましたか???結論から申し上げますと、 あの当時は日本の景気ってそんなに悪化していませんでした。これはなぜだかわかりますか?

考えられるいくつかの理由があります。まずは、海外の景気が良く、 グローバル企業の業績が良かったことがあげられます。次に日銀の強烈な施策である 『異次元緩和』があります。これは、『資金を大量に供給すれば物価が上昇する』 という理念に基づいて行われ、大量の資金が市場に投入されましたが、結果は賛否両論ありますね。
それから、中国人による爆買いがありますよね。他にもあると思いますが、 今申し上げた3つはかなり大きな影響があったと思います。
それが、今となっては1つも期待できるものがありません。世界的に景気は冷え込み、 国からの大きな資金投入も期待できません。何よりも大きいのは、 中国人の買い控えです。インバウンドが底上げした日本の小売金額は年間5兆円弱と言われた時期もありましたが、 2015年ころから中国経済に陰りが見え始め、現在では低下する一方となっております。更には、 米中の貿易摩擦や、日本で購入した商品を中国国内で転売すると税金が課せられてしまうようになったなど、 マイナスの要因ばかりです。
9月経過後の来年7月には何らかの影響が出始めると思います。それまでに、 しっかりと景気の動向を見定めてください。わからなければ、お気軽にご連絡いただければと思います。



余剰電力買取制度の期間満了

太陽光発電の買取価格

そして、最後にもう一つ気になるお金の話題がありました。それは『売電2019年問題』です。 一般家庭の屋根の上に設置されている太陽光発電の買取価格について、大きな改定があります。
少し話はさかのぼりますが、2009年に売電制度である「余剰電力買取制度」がスタートしました。 余剰電力買取制度における売電期間は10年間と制限があるため、 制度開始から10年目となる来年2019年には初めて「売電期間の満了」を迎える設置者が多くでてきます。 「期間満了後も売電ができるか」ということについては特に多くの関心を集めており、太陽光発電業界ではこれを 「2019年問題」とも呼ばれています。
我が家にも太陽光発電を設置していますが、制度のスタート当初から売電を行っているため、 1Kw当たり48円で売電していました。年間では、約20万円の収入を確保していましたが、 それが今回の改定により、収入額が半分以下になる見込みです。予想はできていたものの、 ここまで一気に下げられてしまうと、家計には何らかの影響が出ることは言うまでもありません。 お恥ずかしいながら、一度自分の人生設計を組みなおす予定です。

この1Kw当たりの買取金額ですが年々下がり続けており、昨年の設置ですと1Kw当たりの売電額は28円と、 半値近くにまでなっています。ここまであからさまに金額が下がると設置を躊躇する方も居りますが、 そこは安心していいと思います。
私が太陽光発電装置を設置したのは今から約10年前になりますが、当時に比べて価格は半分近くになり、 発電性能はかなり向上していると言われております。価格だけではなく、エコや災害対策のため、 設置に後ろ向きになる必要はないと思います。
最近急激にこの類の詐欺も増えています。特に、売電をやめて蓄電にしましょう! なんてうたい文句で入り込んでくる業者が増えています。本気で考えるのであれば、 信頼できる方に相談してみてください。



セミナーがあります
10月19日、『歩歩路』でセミナーを開催することが決定しております。これは、 弊社の既契約者のお客様限定としておりますが、相談に来られた方も参加していただこうと考えております。 経済・金融・資産運用のお話を、素人の方でも理解できるようにかみ砕いた内容になっております。
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