マネートーク

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FMしまだ 2019年07月11日 放送              [葬儀費用ってどれくらい?]


電子決済の信用力


電子決済、あなたはどうする?

今日は7/11。沖縄にセブンイレブンがオープンしましたね。
お騒がせのセブンペイはいまだに復旧ならずで。少し詰めが甘かったのでしょうね。

また新たなスマホ決済サービスが話題を集めていますよね。
その名もセブンペイ。今まではナナコがメジャーでしたが、これとの違いってご存知ですか?
今まであったナナコは、通常100円で1ポイント付与され、お買い物などに利用できましたが、 これが今月から200円で1ポイントと還元率が下がりました。新しく誕生したセブンペイは、 100円で1ポイント付与されるため、こちらの方が有利だと言う事はわかりますよね。
その他にも、セブンペイの利用者限定キャンペーンも準備されており、実質的な還元率を考えると、 セブンペイに切り替えるべきだと判断された方が多いと思います。

とはいうものの、不正利用などの問題が早速浮上しましたよね。こんな話題が浮上すると、 スマホ決済の信用力が落ちてしまいます。ポイント還元率が3%と高いPayPayを選択するのか、 レジにタッチするだけで簡単に決済される楽天Edyなどを選ぶのか、他にも送金機能がついているなど、 便利なものはたくさんあります。信用できないから利用しないと言うのも一つの選択肢だと思います。 何がご自身に適しているのか、ゆっくり考えてみてください。



貯金をやめてするべきこと

GPIFによる年金の運営(おさらい)

さて、日本の公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2018年の運用実績を 7月5日(金)に発表しました。
2018年度の運用実績は2兆2,795億円の黒字となり、3期連続で運用益を確保したようです。

前回のおさらいになりますが、そもそもGPIFとは、厚生年金と国民年金の給付の財源となる年金積立金をお預かりして 管理・運用を行い、その収益を国に納めることにより、年金事業の運営の安定に貢献しています。

わかりやすく言いますと、皆様は支払っている厚生年金や国民年金を、国が責任もって運用しているってことです。 しかも、運用に大切な分散投資もしっかり行っています。
2019年3月末の情報ですと、株式は5,111銘柄、債券には3,457銘柄分散投資されており、 運用実績もしっかりとしたものがあります。
国が責任をもって運用する年金原資が、ここまで株式や債券などに投資されているってご存知でしたか? 昭和は『タンス預金をやめて貯金をしなさい!』の時代でしたが、今は『貯金をやめて運用しなさい!』 と言うメッセージが込められているようにも感じます。投資と投機の違いをしっかりと理解して、 無理のない金額で投資の制度を知ることをお勧めいたします。



お葬式の費用、いくら用意する?

お葬式代くらいは

さて、ここから本題です。
ライフプランニングを行っていると『お葬式代くらいはしっかり確保したい』 との願望を持たれる方と多くお会いします。ただ、葬儀費用の考えは人それぞれで、 とても大きな差が生じているのです。そこで、今日は葬儀費用について解説していきます。

『お葬式に関する全国調査』と言うものが過去にありました。
亡くなってから、葬儀社を決めるまでにかかった時間については、3割以上の方が「没後2時間未満」でした。 病院などで亡くなられた場合など、通常、急いで葬儀社を決めて、安置場所に故人を移さなければならないので、 葬儀社の選定および決定にはスピードが求められる結果となりますね。 12時間以内には8割の方が葬儀社を決めているそうで、『事前に決めていた』 と言う回答もかなり多くなっています。

葬儀社を決める際に、葬儀費用って気になりませんか?あとから請求書を見てびっくりするのではなく、 事前に確認しておくことをお勧めします。

具体的にどのような費用がかかるか解説していきます。まずは『葬儀一式の費用』ですね。 葬儀前の様々な作業から、お通夜・葬儀の進行、葬儀後の火葬等も含めた全国の平均金額は 約130万円と言われております。

次に出てくるのが『飲食接待費』です。葬儀に伴う飲食には、お通夜での「通夜振る舞い」や火葬場での 「精進落とし」などがあるのは皆様ご存知ですよね。
食事内容は幾つかのランクに分けられており、始めは安価なものを選んでいても、 後からワンランク上のメニューに変更したり、メニューにはないものを注文されたりと、 最終的に飲食費・サービス料が高額になることは珍しくありません。会葬者の人数が多ければより多くの飲食費が発生し、 また、各食事場の給仕(きゅうじ)サービスにも費用がかかることを忘れないでください。

また、飲食接待費には会葬返礼品も含まれ、お香典の有無にかかわらず、 基本的には会葬者全員にお渡しするものになります。飲食接待費の全国平均は約31万円となっています。

最後に『寺院費用』です。寺院費用とはお布施に関する費用のことです。お布施の内訳は、 読経(どくきょう)料、戒名料、御膳料、心づけ、交通費などになります。
僧侶に読経(どくきょう)や戒名を頼んだ場合、それぞれにお布施を納めることになります。 読経料の相場は20万~30万で、戒名はランクや宗派によってもお布施額が大きく異なると言われております。その他、 心づけ、御膳料、交通費を支払うと、お布施の負担は更に大きくなるのです。お布施金額は寺院や宗派により異なりますが、 全国の平均は約47万となっています。
ただ、戒名の相場を調べていくと数万円~100万円を超えるものまであり、ここはかなり変動しそうな金額ですね。

『葬儀一式の費用』『飲食接待費』『寺院費用』の3つを足すと、200万円を超えてきます。多くの方が 200~300万円の準備を希望しますので、まあここはクリアしていると思います。しかし、 まだまだかかる費用があることを忘れないでください。

例えば、仏壇や仏具あとはお墓がなければ購入しなければなりません。その後は1周忌とか3回忌などの供養に係るお金、 さらに遺品整理や相続に費用がかかる方も居ります。




最期のときに備えよう

ここまでお話を聞いていただければ、葬儀にかなりの費用がかることはご理解いただけたと思います。 2,000万円問題がありましたが、葬儀関連費用を考えると2,000万円では済まない可能性もありますよね。 亡くなった後の事ではありますが、多額のお金が動く可能性がありますので、 やっぱり確認しておくことが大切だと思います。

最近では、家族葬や密葬など、金額を抑えて葬儀を行う方がかなり増えています。
選択肢はたくさんあります。その内容を知るか知らないかでも残すお金は変わります。
大切な問題ですので、一度しっかり考えるとよいと思います。

最後に一つ、大切なことをお伝えいたします。亡くなりますと、その方名義の銀行口座は凍結されて、 お金の引出ができなくなってしまいます。
安易に考えている方がたくさんおり、葬儀費用をすぐに支払えなかった!なんて例もありました。 現金を用意してあれば問題ないですが、数百万円の現金を保管するなんてリスクですよね。

生命保険会社によっては、死亡を証する書類を提出すれば1,000万円まで即日支払する会社があります。 生命保険の受取人は亡くなった方の親族になりますので安心ですよね。
最近では、告知書が不要な生命保険もあり、ほとんどの方が加入可能となっております。
せめて葬儀費用分だけは、生命保険に加入しておくことをお勧めいたします。