FMしまだ 2019年10月17日 放送 [自動車保険の加入義務化(売電2019問題も)]
台風19号の被害から学んだこと
保険のオプションも充分に考えよう
先週各地に被害をもたらした台風19号の被害者に対し、お見舞い申しあげます。
全力をあげて復旧に努められていると思います。一日も早い再建を心より願っております。
今回の台風で、長野に住む私の知人が、被害者の一人となりました。避難勧告が発令したタイミングで
実家に避難しましたが、自宅に戻ると床下浸水と言う結果となりました。また、もう一人の被害者は、
武蔵小杉に昨年引っ越したお客様です。あの地域は開発が進み、
1億円を超すマンションが飛ぶように売れた地域です。そのマンションの前を、
雨水が川のように流れたとのことです。高層階に住んでいるので水は入り込むことはありませんでしたが、
駐車していた高級車がおそらく廃車になりそうです。
この二つの被害から、学んだことがありますのでお伝えいたします。床下浸水の被害に遭った一軒屋は、
軒下の点検が必要になるそうです。一度雨に浸かった木材は傷みやすく、
強度を保てなくなることもあるそうです。災害直後は大工さんが引っ張りだこで中々来てもらえませんが、
落ち着いた頃調査を行うとの事。これは参考までに。
また、マンションにお住いのお客様は、
火災保険に水害に対する保障をオプションで加入する必要がありそうです。
まさかマンションで水害の被害に遭うとは…が、その御夫婦の感想でした。マンション購入者に対して
『購入の決め手は?』と言ったアンケートの上位の回答としては、耐震や利便性、
マンションと言うステータス感があり、水害に対する回答は10位前後となっておりました。今回の事があり、
この順位に大きな変動があると思います。
人は時間が経つと忘れてしまいがちな事が沢山あります。ご自身のため、ご家族のため、そして大切な方のために、
改めて考える時間を頂いたのではないでしょうか。
10月からの変化に対応しよう
10月に入り、消費税10%が本格的に始まりましたね。皆様の身の回りでは何か変化はありましたでしょうか?
増税後はクレジット決済などを行って賢く防衛し、来年7月以降にむけてしっかりと備えてください。
防衛策のわからない方は相談して下さいね。
10月からは消費税の話題が過熱していましたが、あと2つ、気になる話題があります。
自転車保険の加入義務化
一つ目は、自転車保険の加入義務化です。現段階では罰則規定はありませんが、
加入を怠って大きな賠償を支払うケースもあります。
事例をお話しますと、男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、
対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)
が残った。これが9266万円。これを筆頭に、数千万円単位の賠償事例が沢山あります。
注意する事に越したことはありませんが、いざと言う時の為に加入して下さい。
自動車保険に付帯する事も可能ですが、ほとんどの場合が相手を保証する内容になっております。
ご自身のけがを保証する場合は、自転車保険を単独で加入する事をお勧めいたします。
売電2019年問題
もう一つの気になるお金の話題。それは『売電2019年問題』です。
一般家庭の屋根の上に設置されている太陽光発電の買取価格について、大きな改定があります。
少し話はさかのぼりますが、2009年に売電制度である「余剰電力買取制度」がスタートしました。
余剰電力買取制度における売電期間は10年間と制限があるため、制度開始から10年目となる来年2019年には初めて
「売電期間の満了」を迎える設置者が多くでてきます。「期間満了後も売電ができるか」
ということについては特に多くの関心を集めており、太陽光発電業界ではこれを「2019年問題」
とも呼ばれています。
この1Kw当たりの買取金額ですが年々下がり続けており、昨年の設置ですと1Kw当たりの売電額は28円と、
半値近くにまでなっています。ここまであからさまに金額が下がると設置を躊躇する方も居りますが、
そこは安心していいと思います。
私が太陽光発電装置を設置したのは今から約10年前になりますが、当時に比べて価格は半分近くになり、
発電性能はかなり向上していると言われております。価格だけではなく、エコや災害対策のため、
設置に後ろ向きになる必要はないと思います。
最近急激にこの類の詐欺も増えています。特に、売電をやめて蓄電にしましょう!
なんてうたい文句で入り込んでくる業者が増えています。本気で考えるのであれば、
信頼できる方に相談してみてください。