FMしまだ 2018年9月27日 放送
医療保険、内容は今のままで大丈夫?
いま注目されている"不安"
医療保険について相談を受けることがありますが、ここ数年、お客様の関心に大きな変化を感じて
います。医療保険は「入院したら1日いくら、手術したらいくらもらえる」というのが今までの考えで
した。
それが『軽度の入院は貯金等でなんとかして、大きな病気にかかってしまった時の保障を充実させた
い』という希望が増えてきました。
多くの方が介護や寝たきりと言ったリスクに対する恐怖を持ち始めています。医療保険の宣伝を見て
いると、三大疾病ってキーワードが出てきませんか?少し過度にアピールしている保険会社もありま
すが、皆様の関心がとても強くなってきている事がよく分かります。
三大疾病をご存知?
ところで、三大疾病って何の事かわかりますか?
がん、急性心筋梗塞、脳卒中のことです。これ以外にも七大疾病とか、住宅ローン関係ですと八大疾
病って言葉まで出てきますよね。
(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎)
今回はこの中で一番お問い合わせが多い『がん』について解説します。
私の場合の「がん」とお金
まずは『がん』の三大療法として、手術・薬物療法・放射線治療があります。
例え話があったほうが良いと思いますので、自分の年齢の実例を調べてみました。
私は今41歳ですが、今胃ガンで入院したら金銭的負担がいくらだと思いますか?
入院すると、医療費や食事代はもちろん、衣類や洗面用具、電話代、快気祝いなどが必要です。具体
的な金額は、平均入院日数は26日で、その間の医療費の総額は約250万円かかります。
ただし、健康保険や高額医療制度の利用で、医療費の実質負担額は20万円程度になります。
これに衣類などの雑費が加わると、50万円程度は最低必要になります。
ここまでのお話ですと『50万円くらいなら貯金でまかなえる!』と軽く考える人がいますよね。
しかしここからが大切なことです。
『がん』の場合、とにかくお金がかかります。自費治療になるケースも多く、それなりのお金が必要
になります。
放射線治療の一つに、陽子線治療や重粒子線治療というものがあります。どちらの治療もとても効果
的だと言われておりますが、残念ながら健康保険の適用外の治療になってしまうので、やると決めた
ら約300万円が必要になります。治療をすれば症状が改善されるのに、お金がないから治療ができない
・・・こんな悩みを数件聞いたことがあります。治療ができないということは・・・
ここで登場するのが医療保険やがん保険に付帯できる『先進医療特約』です。毎月たった100円程度の
支払いで、先進医療にかかる技術料を、1,000万円から2,000万円を上限に、生命保険会社が負担して
くれます。今お話した約300万円の費用も、条件さえ揃えば負担してくれるってことですね。
現在ご加入中の医療保険やがん保険の内容って、ほとんどの方が理解されておりません。たくさんの
特約がついているものの、大切なことが抜けているケースが多々あります。自分で保険証券を確認し
ても理解できない方、不安を感じられた方はすぐにご連絡下さい。大切なことなので、必ず確認して
いただきたい項目です。
医療保険の事でもう一つお伝えしたいこと
妊娠している女性に対しても、医療保険のケアは欠かせません。帝王切開って、入院保険や手術給
付金の支払の対象になるのを知らない方が結構います。妊娠がわかった段階で病院が案内をしてくれ
れば良いのですが・・・
妊娠が発覚してから保険に加入すると、出産に関連する入院や手術が保障されないケースがあります。
そこで、妊娠28週までは正常に加入することができ、帝王切開などになられてもしっかりお支払され
る保険会社があることを、新婚さんなどに必ずオススメするようにしています。
最後にもう一つ。最近話題になっている医療保険として、契約期間中に保険金の給付を受けなければ、
一定の年齢に達した時に、今まで支払った保険料がすべて戻る医療保険も発売されています。
医療保険って奥が深いので、ご自身の契約内容を一度確認されてはいかがですか?
お金の貯め方や殖やし方って、その御家庭ごと違いますよね。収入も家庭環境も違うし。
『お金の悩み』をインターネットで検索すると、『住宅ローンは払えるのか?』や『教育資金はしっ
かり準備できるのか?』、その他にも『老後資金はしっかり準備できるのか?』など、人それぞれた
くさんの悩みを抱えているようです。これは氷山の一角で、まだまだたくさんの悩みが出てきます。
住宅を買う時にはハウスメーカーや銀行に相談して、教育資金や老後資金の場合は我々の様なファイ
ナンシャルプランナーに相談する事が一般的な考えだと思いますが、相談する相手が変われば考えも
変わるし、目的や優先順位も変わってきます。そりゃそうですよね、ハウスメーカーに行っていろん
な話をしても、優先順位の1番は家を建てることになってしまいますよね。まさかハウスメーカーに行
って、教育資金の貯め方なんて教えてくれないじゃないですか。優先順位がぶれているから、目先の
ものが気になりすぎてしまい、『お金を貯めるや殖やす』と言う本質から少しずつズレていくのです。
だからこそ、私たちに真っ先に相談していただければと思っております。
人生設計を立てる
相談に来られたお客様に私たちが何をしてあげられるのかですが、サービスの一つに『人生設計書
』の作成を行っております。少しだけ内容に触れていくと・・・
まずは皆さまから家族構成をお伺いします。次に、生活費や固有支出、ローンについてお伺いします
。ここで言う固有支出とは、夫婦のお小遣いや趣味のお金、両親などへの援助などがあります。
次に教育資金と住宅についてです。現在の教育費や、家賃や住宅ローンなどの居住費を明確にします。
生活費・固有支出・各種ローンや現在の教育費まで数値化すれば、毎月の大体のお金の流れは把握で
きますよね。
ここまでは簡単に算出する事ができます。ただ、ここからが重要になってきます。ポイントは『教育』
『住宅』『夢』の3つの項目を、更に深掘りして数値化することです。
1つ目 「お子様にどんな教育を受けさせたいか」 たとえば、医学部に進学されてしまうと莫大
な費用が掛かりますよね。子供にどんな教育を受けさせてあげたいかを明確にして、その進路を全て
数値化しましょう。
2つ目 「住宅」 人生で一番高い買い物と言われておりますので、皆さん購入の際には慎重にな
りますよね。何年後にいくらの住宅を購入したいかや、購入済みの方はローン状況について分析して
いく必要があると思います。
3つ目 「夢」 夢と言っても、そんな大げさなものばかりではありません。一般的なものでは、
車の買い替えや旅行ですね。一言に旅行と言っても、毎年1回は行きたい国内旅行から、数年に一度
行きたい海外旅行まで、夢って人それぞれです。ちなみに、私の夢は定年後に小料理屋をやることで
す。家族の反対があって実現することは難しいと思いますが、何でも夢の一つとして数値化させるこ
とはよいと思います。
ザックリの説明になりましたが、これらを全て数値化すれば、今後かかるとされる全ての金額が明確
になります。そして、大切なことであるインフレについてもしっかり計算していきます。
出るお金・入るお金
支出が確定したら、次は収入です。支出が全て明確になっておりますので、後は現在貯金がいくら
あって、今後は毎月いくら稼げば、貯金が底をつかないか計算を行います。
預貯金の推移を確認するのですが、ずっと黒字に推移すれば夢は全て叶うと言えます。しかし、決し
てそうばかりではないのが現実です。普段通りの生活を送っていても、赤字に転じるご家庭ってたく
さんあります。
そこで私たちが出番を迎えます。まずは、その御家庭ごとの『夢』や『希望』について一緒に優先順
位を考え、全ての項目に対する適正額を算出します。もちろんお客様の性格などを考慮した上で行い
ますので、こちらから提供するのは無理のない改善案だと思います。
この『人生設計書』ですが、今は若い御家庭をモデルにお話をしましたが、単身の方やセカンドライ
フを歩まれている方にも勿論行う事は可能です。
お金の悩みはほとんどの方が抱えていると思いますが、大半は具体性がなく、もやもやしている状態
です。まずは『人生設計書』を作成して、その悩みを明確にして下さい。
そうすると、いつまでにいくら必要な等の目標設定が明確になります。そこまで辿り着いたら、後は
どんな貯め方をしていくのか、私達と一緒に考えていけばいいのでは?と思っております。