FMしまだ 2018年6月14日 放送 「変額保険のススメ」
変額保険のススメ
生命保険、あなたはどう選ぶ?
「変額保険」って皆様にはあまり馴染みがありませんよね。この保険、覚えて決して損はないと思
いますので、最後まで聞いてくださいね。
一般的に、皆さんがご存知の生命保険は、例えば死亡したらいくら受け取れるとか、何年間掛け続け
たら解約でいくら受け取れるとか、ほとんどの場合その金額が契約時に定められています。
生命保険は「お客様の資産を減らさない」ということに重点を置いているので、生命保険会社が強気
一辺倒な運用が出来ないようにルールを設けています。
そのため保険会社の保有している資産の大半が、極めて安全性が高いとされている公社債で運用され
ていることは、安心と言う大きなメリットがあるかもしれません。
しかし日本の公社債は、利回りがとても低いのがデメリットです。例えば1億円出資しても、年間で数
万円程度の利益しか得ることができません。年間2%、物の値段が上がると言われている中で、この運
用方法では残念ながらお金が殖えず、どんどん価値が減ってしまいます。
それでも、安全性が高い資産で運用したい!と言う方は、高い利回りが期待できる外貨建ての商品、米
ドルで運用して下さい!と言うのが前回までの説明でした。
一方で変額保険は、加入者はただ毎月の保険料を支払うだけで、プロが株や債券で運用してくれる、
合理的な生命保険になっています。
勝手に運用してくれると言いますが、実際にはどのように運用されているかが気になりますよね。そ
こで、少し深くこの変額保険について解説していきます。
変額保険を詳しく解説
まずはおさらいです。資産運用をするために必要な3つのルールって覚えていますか?
『資産分散』『長期運用』『時間分散』ですね。それでは、この3つのルールを忠実に守ればお金は殖
えます!さあ皆さんやってください!と言っても、頭の中は「???」で一杯になりますよね。
そこで登場するのが変額保険です。加入することで、自然とこの3つのルールに則って資産運用ができ
てしまうのです。
変額保険は、株とか債券で運用していることは先程も申し上げました。ただ、運用と言っても、どこ
の銘柄がいいか自分で選ぶ必要は全くありません。最近のように株価が高止まりしているときは、食
品や消費財のようにあまり値下がりのしない、値動きのゆるい株を選んでくれます。逆に、株価が低
い時は娯楽品など、景気の上昇に連動して一気に価値が跳ね上がる株をプロが勝手に選んでくれます。
皆さんは契約時に
① 株や債券をどんな比率にして貯めていくかを考える『資産分散』を私達と一緒に行い
② 毎月保険料を支払う『時間分散』を行い
③ それを長く持ち続ける『長期運用』をして行けば、それだけでOKです。
わかりますか?ご自身で運用することはないのです。毎月決まった金額を通帳に入金する、ただそれ
だけで、3つのルールに沿って資産運用を実行できるのです。
どんな効果が期待できるの?
先日個人年金の相談に来られた30歳女性の例をお話します。
この方、60歳から10年間、毎年100万円受け取りたいそうです。
一般の生命保険でこれを準備しようとすると、900万円前後の掛け金が必要でした。
一方で、変額保険でこれを準備すると、保険会社が定める基準の金利でいけば、600万円ちょっとの掛
け金で準備できるという結果となりました。この結果、どう思いますか?
もちろん運用次第でゴールの金額は変動しますが、大きな可能性を秘めています。
リスクが許容できれば、一歩足を踏み入れても良いかもしれません。
変額保険にはもう一つお伝えしなければならない特徴があります。その名の通り、変額します。何が
『変額』するかと言いますと、満期保険金や解約返戻金が変動します。その為、解約返戻金などの保
証がありません。運用が悪ければ資産を減らすことになりますが、上向きになれば、予定以上の大き
な資産になることもあります。
保険期間中に株の暴落などで、予定していた金額よりも評価が下回ることもあります。しかし、そん
な時こそチャンス!と言うことはわかりますか?暴落しているなら、株を安く購入できますよね。
とにかく、景気が良い時も悪い時も、時間をかけてコツコツ同じ金額を投資し続けることが大切です。
(ドルコスト平均投資法)
実はその先に殖える可能性を秘めています。そこを知るか知らないかで、将来の資産が大きく変わり
ますよ!
最近では『変額保険』を選択する方がとても増えています。
運用期間や毎月の保険料は、人それぞれ異なります。だからこそ、1人1人お客様ごと資産設計をして
いく必要があります。そんな相談を行うことが、私たちの日々の業務です。お気軽に一度ご相談くだ
さい。