FMしまだ 2018年1月25日 放送 「インフレに負けない!お金の持ち方」
インフレの時代に上手く備えよう
「インフレ」という言葉の意味
「お金を増やすにはどうしたらいいですか?」こんな悩みは、誰もがお持ちかと思います。 ただ、皆さんはその悩みに対し、何をどうしたら良いのがわからないのが現状です。 そこで、今回はお金を増やすためにはお金の仕組みを少しだけ知っていただきます。 その第一歩として『インフレ』をテーマにします。とにかく「インフレ」に負けないお金の持ち方が大切なんです。
まず『インフレ』って一言で言うと、お金の価値が下がり、物が値上がりする状態を言うんです
わかりやすい例で言いますと、例えば、皆さんがスーパーにりんごを買いに行ったとします。1個 10円で売ればそのスーパーはお客さんが殺到しますが、長続きはしませんよね。逆に、1個1000 円で売っても誰も買ってくれませんよね。
モノには、その時に見合った適正価格、(相場)というものがあります。 仮に、りんごの相場は元々1個=100円で安定していたとします。それが、時の流れで1個=150 円で安定するようになったとします。こんな現象って結構ありますよね。100円で安定していた ものが150円で安定するということは、実質りんごの価値が上がったということはおわかりです よね。
これがインフレです。
言い方を変えますと、同じものを購入するのに、元々100円で購入できていたものが150 円出さないと買えなくなってしまったので、1つりんごに対して、お金の価値が下がったと表現 することもあります。要するに、お金をいっぱい出さないと同じものが買えない現象を言うんで すね
身近なもので例えてると、皆さまの身近なもので言いますとポテトチップス。 最近スーパーに並んでいるものをみると、内容量が60グラムと記載されています。 これが10年前ですと約100グラム入っていたのはご存知ですか? 金額は変わらないのに中身がここまで変わるって結構衝撃的じゃないですか? ソーセージなんかも、ガスでパンパンに袋を膨らめていません? 私の学生時代、もう2,3本入っていたような気がします。 同じ金額で量が減るのが今や当たり前で、これが『インフレ』の実態なんです。 『スモール・チェンジ』って言葉を検索して頂けると分かる通り、値段を上げないで食品サイズを 小さくすることが、最近の流行りなのかと感じてしまうほど、あらゆる商品に見受けられます。
日本のインフレ
通常インフレって、国の施策で行われています。『インフレ』が続くと景気が改善す る効果があると言われています。
従来の流れですと、ものが良く売れるため会社が儲かり、それが従業員に還元されるので給料が上 がり、また物が売れるという好循環を想定しています。
最近の『インフレ』はどうだと思いますか?
安倍さんが首相になられた時、3本の矢が話題になったと思います。
『第1の矢』大胆な金融政策。お金の流通量を増やし、消費を拡大させようとしました。
『第2の矢』機動的な財政政策。公共事業にお金を投入する事を言います。
『第3の矢』民間投資を刺激する成長戦略。経済を発展させるために、 あらゆる政策を考えるってことですね。
この『第1の矢』である大胆な金融政策が『インフレ』と密接な関係を持っていました。 具体的には、世の中の流通するお金の量を増やし、(ばらまきって言葉が横行した時もありました が)毎年2%の物価上昇を目指したんです。結果としては円安が進み、日経平均株価が上昇すると いう本来の目的は達成できたんですけど、以前のような高度経済成長ができたとは、お世辞でも言 えない状態じゃないかと思います。景気が良くなったと感じる人が少ないのは事実です。 2%の物価上昇とは、今年100円だったものが来年は102円になり、再来年は104円になり、、、 と、どんどん値上がりしていくことです。買うものばかり値上がりしていたら、家計は厳しくなる 一方ですよね。 そこで、はたして皆さんの給料や預金は同じ率で増えていますかね? 更には、給料はそこそこ上がっても、それに付随する税率も上がっています。これも一般消費者に とってはかなりきついところだと思います。負担ばかりが多くなり、決して『いいインフレ』とは いえませんよね。
目的に合わせたお金の貯め方
先日、お客様から銀行で満期をむかえる1,000万円の使い道について相談を受けました。老後に 備えることが目的でして、今使ってはいけないという強い希望がありました。私のところに相談に 来るまでは、再度定期預金に預け入れようとしていました。
ここで思い出して下さい。インフレが進むとモノの価値が上がるので、言い替えれば、 お金の価値が下がります。1,000万円のこの預金も例外ではありません。 定期預金に預けると、1,000万円というその預金残高は保証してくれますが、お金の価値は年々 下がってしまいます。
どのくらい下がるかですが、安倍さんの思惑通り年間2%のインフレで推移すると、10年後には 820万円程度にまで価値は下がってしまい、20年後には670万円、30年後には550万円に まで価値が下がってしまいます。 せっかく貯めたお金なのに、放っておくだけで、価値が半分くらいにになってしまいます。
それは困りませんか?
大切なことは、まず、何年後に、何の目的で、いくら必要なのか目標設定を明確にして下さい。 そして、そのあとに目標設定した金額を、どう貯めていくかを考える必要があります。 例えば、車の購入等3年以内に使うお金、教育資金などで10年以内に使うお金、老後資金などで10年後以降に使うお金等、貯める年数を明確にしてお財布を分けてあげるんです。 10年以内の短期資金については、銀行で確実に貯めたほうが良い場合があります。 ただね、それ以降になると、やっぱり金利を優先しなければならないんです。 金利が金利を呼ぶ『複利』の効果も受けましょう。
弊社では、お客様の要望を全て組み込んだ、人生設計書を作成しています。
お金を貯める目的として、教育資金・マイホーム計画・老後資金等、たくさんの夢があると思います。
その夢を実現させるために、そのご家庭に見合った貯め方のアドバイスしております。
勿論、今回のテーマである『インフレ』についても十分な計算を行って情報提供しております。
完全予約制になっておりますので、弊社ホームページからお問い合わせ下さい