医療保険について相談を受けることがありますが、ここ数年、お客様の関心に大きな変化を感じています。 医療保険は「入院したら1日いくらもらえて手術したらいくらもらえる」というのが今までの考えでした。

それが「軽度の入院は貯金等でなんとかして、大きな病気にかかってしまった時の保障を充実させたい」という希望が増えてきました。 『生きるリスク』皆さん介護や寝たきりと言ったリスクに対する恐怖を持ち始めています。

医療保険のパンフレットやCMを見ていると、よく三大疾病ってキーワードが出てきませんか？少し過度にアピールしている保険会社もありますが、 皆様の関心がとても強くなってきている事がよく分かります。

ところで、三大疾病って何の事かわかりますか？？？

がん、急性心筋梗塞、脳卒中のことです。これ以外にも七大疾病とか、住宅ローン関係ですと八大疾病って言葉まで出てきますよね。 （ガン・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎）

今回はこの中で一番お問い合わせが多い『がん』についてお話します。

まずは『ガン』の三大療法として、手術・薬物療法・放射線治療があります。例え話があったほうが良いと思いますので、自分の年齢の実例を調べてみました。

私は今41歳ですが、今胃ガンで入院したらいくら掛かると思いますか？

入院すると、医療費や食事代はもちろんですが、衣類や洗面用具、電話代や快気祝いなどが必要になってきます。具体的な金額でお話致しますと、平均入院日数は26日で、

その間の医療費の総額は約250万円かかります！

ただし、健康保険や高額医療制度の利用で、実質負担額は20万円程度になります。これに衣類などの雑費が加わると、50万円程度は最低必要になります。

ここまでのお話ですと「50万円くらいなら貯金でまかなえる！」と軽く考える人がいますよね。

ただ、ここからが大切なことです。

『ガン』の場合、とにかくお金がかかります。自費治療になるケースも多く、それなりのお金の準備が必要になります。

ここでも少し、具体的な例をお話します。

放射線治療の一つに、陽子線治療や重粒子線治療というものがあります。どちらの治療もとても効果的だと言われておりますが、残念ながら健康保険の適用外の治療になってしまうので、 やると決めたら約300万円の支払いが必要になります。

治療をすれば症状が改善されるのに、お金がないから治療ができない・・・こんな悩みを数件聞いたことがあります。治療ができないということは・・・

ここで登場するのが医療保険やがん保険に付帯できる『先進医療特約』です。毎月たった100円程度の支払いで、先進医療にかかる技術料を、1,000万円から2,000万円を上限に、生命保険会社が負担してくれるんです。

言うまでもなく、今お話した約300万円の費用も、条件さえ揃えば負担してくれるってことなんですね。

現在ご加入中の医療保険やがん保険の内容って、ほとんどの方が理解されておりません。たくさんの特約がついているものの、大切なことが抜けているケースが多々あります。 自分で保険証券を確認しても理解できない方、不安を感じられた方はすぐにご連絡下さい。大切なことなので、必ず確認していただきたい項目なんです。

あと、医療保険にはもう一つお知らせしたいことがあります。

妊娠している女性に対しても、医療保険のケアは欠かせません。帝王切開って、入院保険や手術給付金の支払の対象になるのを知らない方が結構いたんですね。妊娠がわかった段階で病院が案内をしてくれれば良いんですが・・・

妊娠20週までは正常に加入することができ、帝王切開などになられてもしっかりお支払される保険会社があるので、新婚さんなどには必ずオススメするようにしています。

最後にもう一つ。最近話題になっている医療保険として、契約期間中に保険金の給付を受けなければ、一定の年齢に達した時に、今まで支払った保険料がすべて戻る医療保険も発売されています。

医療保険って奥が深いので、ご自身の契約内容を一度確認されてはいかがですか？